渋茶大福日記

もうすぐ70歳になるオッサンです。

町工場にて

町工場へ転職が決まったときイメージしたのは、家庭を持ち一日の仕事が終わったら家でのんびりと妻とナイターとか観てビールを飲むことだった。
多くは望まず小さな幸せを夢見ていた。

ところが、町工場での仕事はそんな生易しいものではなかった。

その町工場はトヨタの下請けで毎日その日に製造した部品を決められた時間まで納品しなければならずボワれる日々であった。

私は製造と経理が兼務だけれど、事務所の中は麻雀部屋にもなっていたり書類が散乱していたりとハチャメチャな状態でした。

辛かったのは、先輩が私を昼食に連れて行ってくれたとき、汚れた作業着を他の客からジロジロ見られることだった。へんなプライドは捨てた方がいいと思った。

そんなこんなで親戚などからボロっかすに言われたこともあり更なる転職先を探すことになる。

続く